日本交通:川鍋一郎の経歴と経営哲学とは?どのようにして負債1900億円企業を立て直したの?


 2018年11月15日の『カンブリア宮殿』に日本交通会長の川鍋一郎氏が出演されます。

利用者減で低迷が続くタクシー業界にあって、トップの売上を誇るのが創業90年の老舗タクシー会社の日本交通です。

そして川鍋氏は日本交通の創業家3代目社長で、「タクシー王子」としても知られているのと同時に「初乗り運賃値下げ」を決断されたり「タクシーの配車アプリ」といった新しいサービスを導入したりと、タクシー業界に革命をもたらしています。

川鍋氏の経歴や経営哲学とはどういったものなのか、そして川鍋氏はどのようにして1900億円もの負債を抱えていた企業を立て直したのか調べてみました。

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川鍋一郎のプロフィールと経歴

出典:日本交通

名前:川鍋一郎(かわなべ・いちろう)

生年月日:19070年10月3日

出身地:東京都港区

血液型:B型

学歴:慶應義塾大学経済学部卒業、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(Kellogg School of Management)

職業:実業家

                  日本交通株式会社代表取締役会長

                  Japan Taxi社長

                  全国ハイヤー・タクシー連合会副会長

                  東京ハイヤー・タクシー協会会長

慶応義塾幼稚舎から中・高を経て、1993年慶応義塾大学経済学部を卒業されます。

その後アメリカに渡られ、スタンフォード大学を経て1997年にノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院を修了され、同年マッキンジー日本支社に入社されます。

川鍋氏は物心がついた頃から日本交通創業者の祖父である川鍋秋蔵(かわなべ・あきぞう)氏から「おまえが3代目だ」と言われ育てられたので、マッキンジー日本支社の面接では「私は最長5年しかいないと思いますので」と断言しマッキンジーに入社したようです。

 

ちなみに祖父の川鍋秋蔵氏が「タクシー王」と称されていたのにあやかって川鍋氏は「タクシー王子」と呼ばれているようです。

確かに、この甘いマスクにイケメンオーラだとそう呼びたくなりそうですね。笑

 

それにしても、慶応義塾幼稚舎から大学、その後ケロッグでMBA、そしてマッキンジーに入社されるって本当エリート中のエリートですよね。

ケロッグ経営大学院はあのハーバードのビジネススクールより評価の高いビジネススクールなので、川鍋氏がどれだけ優秀なのが伺えますね。

生まれた家族も凄いですが、川鍋氏の能力も凄いことが分かります。

 

そして2000年に家業の日本交通に入社され、専務、副社長、社長を経て2015年より同社の代表取締役会長になられています。

ですが川鍋氏が家業に入社された時、実は日本交通は1900億円もの負債を抱えていたのです。

1900億円ってとてつもない額ですよね。

それを大胆な経営改革を行って日本交通を立て直されたのが川鍋一郎氏なのです。

 

1900億円もの負債があった企業をものの15年程で立て直されたって、ものすごい功績ですよね!

川鍋氏の家柄、学歴から経歴、ルックス、色々持って生まれた方ですよね。

リアル華麗なる一族、花より男子の中の世界な感じです。

こんな方世の中にはいらっしゃるんですね。w(゜o゜*)wマジ!?

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川鍋氏の日本交通建て直しと経営哲学

暗黒の5

前述の通り、川鍋氏が家業の日本交通に入社された当時、1900億円もの莫大な負債を抱え、会社は瀕死の状態でした。

バブル期に手を出した不動産投資などの多くがバブル崩壊とともに焦げ付き、不良債権化していたそうです。

その責任は2代目社長を務めた父・達郎氏にあったにも関わらず、怒りの矛先を当時の年上であり古参相手の役員達に「モチベーションを上げろ!」など横文字混じりでぶちまけてしまった結果、「情」の部分に埋めがたい亀裂が走り、「理」を唱えても全く通じなくなり、川鍋氏は総スカンを食らいます。

そしてついたあだ名は「アメリカ帰りのエコノミスト」だったそうです。

通常なら歩み寄り修復を図るべきだったにも関わらず、逆に背を向け、以前から構想を温めていたという会員制ミニバン・ハイヤー事業を始めます。

理論として筋は悪くなかったにも関わらず、実践力が足りない上に孤立無援で最初の数ヶ月で数千万円の赤字を出し、撤退することになります。

 

会社が傾きかけている非常事態にも関わらず、大好きで大切に思っている「日本交通」に自分自身が社内に不協和音を生み出し、損害を与えたことで川鍋氏の考え方と行動を変える契機になったそうです。

それと同時に「みんな」という言葉が川鍋氏の口から頻繁に発せられるようになり、周りを見て、周りの声を聞き、「みんな」で一緒にやることをはじめるようになったようです。

各部の若手に集まってもらい、何をしたらいいのか皆で考えるコンサルティングセッションを設けたりし、何故上手くいっていないのか、どうすればいいのかを考えたのだとか。

色々出たアイディアの中から10程できそうですぐに結果に繋がりそうなものを選び実践し、そのうち2-3程は当たる。

このように「質より量」で結果を出していき、結果が目に見える事により川鍋氏本人への信頼度を上げられるようにしていったようです。

まさに「試行錯誤」だったし「起死回生」の策を講じるとはこのことだと川鍋氏はこの時代を振り返っておっしゃっています。

 

そんな中、2001年にメインバンクだった銀行から再建計画を突きつけられます。

 

これは創業家に退場を求め、銀行主導で再建を図るという最後通牒でしたが、川鍋氏はこれを突き返します。

 

借金を少なくするためとにかく持っているものを売る。

結果、川鍋氏は売りまくります。

本社、家、ホテル、ゴルフ場、スキー場、ピザ屋などなど。

そして資産を売った後は、30社近くあった子会社を10社以下に減らし、社員の首を切る厳しいリストラを行いコスト削減を担います。

暗いトンネルでしたが、川鍋氏は耐え抜き自主再建への道筋がなんとなく見えてきた2005年に日本交通第3代社長に就任されます。

2005年にはデジタルGPS無線システムを導入したことにより配車効率が上がり収益性もアップさせます。

 

それにしてもピザ屋までやっていたって全然畑が違うのにすごいですね。

バブルの時はどれだけ色々なものに投資していたのが分かりますね。

 

リハビリの5

社長就任の翌年、川鍋氏は社是・社訓を一新します。

出典:日本交通HP

社是に「誇りを持って働き」というフレーズや社訓に「プライド」という言葉を入れ、日本交通で働く社員、その家族、川鍋氏自身の誇りを取り戻そう、社会のために在る誇り高き仕事に自信を持とうと日本交通で働く者の心に訴えかけました。

 

それと同時に社外向けの発信にも取り組みます。

川鍋氏は2007年大晦日から2008年1月28日までの1ヶ月間、自らタクシー運転手として乗務し、タクシードライバーとして乗務した記録を『タクシー王子、東京を往く。日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」』(2008年5月、文藝春秋社刊)として出版します。

タクシードライバーとして社長が乗務することに対して社員からの反対の声が殆どだったそうですが、考えるより行動だというスタンスで実行され、結果社員から共感を得られるようになったそうです。

 

やはり歩みよりって本当に大切ですよね。

総スカンから共感へと社員の意識を変えられたことにより、会社の業績にも結びついたのではないでしょうか。

また、学歴や経験のみならず、現場を知る事も成功への道しるべだったのでしょうね。

それを学んだ「暗黒の5年」と「リハビリの5年」を合わせた10年間を、川鍋氏は「戦略の土台」を固めるために費やす必要があったのですね。

2010年~:タクシーは「拾う」から「選ぶ」攻めの時代

2010年に入りリストラも落ち着き、会社の土台もしっかりしてきた頃、そろそろ新しいマーケットや新しいサービスに取り組む攻めの経営をするようにアドバイスを受けます。

そして翌2011年には3つの新事業を開始します。

3つの新事業
  • スマホでタクシー配車を簡単に依頼できる「日本交通タクシー配車」(日交アプリ)
  • 東京観光タクシー・ケアタクシー・キッズタクシーからなる「エキスパート・ドライバー・サービス(EDS)」
  • デイサービス型介護事業

デイサービス型介護事業はあまりうまくいかず1年で撤退されましたが、配車アプリは大ヒットし、待ち時間を最短化・効率化に成功し、「タクシーは拾うから選ぶ時代に」前進します。

そしてその根幹ともなる経営哲学に『「心の充足」こそがサービス業の基本戦略』と掲げています。

タクシー運転手の給与水準は決して高くはないため、続かずに辞めていく人も多い中、お客様との心のふれあいを味わったドライバーは辞めず、もっとお客様に喜んで頂こうと更に努力する方が多いようです。

それを再認識された川鍋氏は、「キッズタクシー」「ケアタクシー」を始められたましたし、2012年からは「陣痛タクシー」も開始されました。

いかにお客様に喜んでもらうかを考えたサービスだと言えると思います。

 

お客様や社員たちに歩みよることで、お客様から何が求められていてどうしたらいいのかという戦略が見えてきたのではないでしょうか。

それにより、負債だらけだった日本交通(関連会社も含む)は2016年5月期には505億6900万円もの売上高を計上し従業員数も8922人なので見事なカムバックを果たしたのではないでしょうか。

 

川鍋氏の凄い家系についた記事もぜひご覧ください!

日本交通:川鍋一郎氏のプロフィールや年収は?タクシー王子の家族と嫁の家系が半端なく凄くて皇室とも関係が!?

 

まとめ

川鍋氏は日本交通創業家の3代目として生まれた上に見事な学歴・経歴の持ち主です。

ですが、家業の日本交通入社当初は社員達から総スカンをくらったり、負債を大きくしてしまうなど様々な失敗を経験されます。

ですがその失敗があったからこそ、会社や社員に寄り添い今後を見据えて何をするべきなのか考える力や実行力、経営者とはなんぞやということを学ばれたのだと思います。

「暗黒の時代」「リハビリの時代」を経験され「攻めの時代」で様々なことに挑戦されていますが、今後もどのようなことをされるのか楽しみですし、目が離せませんね。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました♪

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