【サッカーフランス代表】12年振りの決勝戦! 2010年の大醜態からの成長!?20年ぶりの対クロアチア戦!


サッカーフランス代表は2018年7月10日、ロシアのサンクトペテルブルクで行われたワールドカップ準決勝でベルギー代表と対戦し、1-0で勝利しましたね。

決勝出場を決めたフランス代表ですが、今回の決勝進出は12年振り、そして3度目となるのです。

1回目は1998年の時で初優勝。
2度目が2006年の時で準優勝。
そして今回の2018年。どうなるのでしょう。

7月16日(日本時間)には決勝戦に挑むサッカーフランス代表ですが、1998年の黄金期から2010年南アフリカW杯では一気に大醜態をさらし評価が地に落ち、そして近年また強力なチームへと変貌してきました。

サッカーフランス代表のここ20年の歴史を少し振り返ってみようと思います。

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1990年代~2006

1990年頃からそれまで白人主体だったチーム構成の中にアフリカやカリブ海などのフランスの国外、若しくはフランスの旧植民地からの移民、またその子孫の選手が増え、彼らの活躍が目を引くようになりフランス代表の強化へと繋がりました。

当時最強プレーヤーと謳われていたジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)もアルジェリア系フランス人です。
その他にティエリ・アンリ(Thierry Henri)、リリアン・テュラム(Lilian Thuram)、マルセル・デサイー(Marcel Desailly)等もアフリカ系フランス人でサッカーフランス代表の黄金時代を築いた人物達です。

文化的背景が違いすぎることによる混乱もあったようですが、多様なルーツを持つ選手達と、フランス人選手たちがレ・ブルー(Les Bleus)の名の下に集まり違いを乗りこえてきました。
それと多様なバックグラウンドを持つ選手達が各自の強さを持ち寄りバリエーション豊かな最強チームが作り上げられていきます。

例えば白人系の選手達は戦術的な素養に長けており、ブラックアフリカ系の選手達はその恵まれた身体能力でチームに貢献し、北アフリカ系の選手達はテクニックとスピードに長けた選手が多く揃っています。
お互いに強いところを補いチームを作ってきたのですね。

しかしながら2002年の日韓W杯ではジダンの負傷もあり1次リーグ敗退をしますが、2006年ドイツW杯にはジダンを求心力としたフランス代表チームは決勝戦まで勝ち進みます。

ゲームの最中かの有名なジダンの頭突き事件が起こりジダンはレッドカード退場しゲームの流れが変わり、PK戦の末イタリアに敗れます。

そしてこのW杯を最後にジダンは現役を引退しています。

 

現在となればジダン、「あと2年は現役を続けられた」と言っていますし、ベッカムなんか38歳まで現役を続けていた訳で、早すぎた引退でしたよね。惜しい!

2006年~2010

そんなジダンが去ったあとのフランス代表チームは荒れました。

それ以前から少しずつ荒れていたのかもしれませんが、若い選手も多く、個々がエゴを剥き出しはじめ、当時の監督そしてレサッカーフランス代表史上最低とも評される愚将レイモン・ドメネク(Raymond Domeneche)が混乱をさらに増幅させました。

 

恐らくフランス代表崩壊の序章はこのドメネク監督から始まったのではないでしょうか。

 

2006年W杯はジダンの活躍とリーダーシップもあり準優勝しましたが、このW杯後、数々の奇行を繰り返し国民からも愛想を尽かされていたドメネク監督の続投が決定され、代表チームは落ちていきます。

2010年南アフリカのW杯へ向けてのプレーオフ。対アイルランド戦で当時エースとなっていたティエリ・アンリが左手“ハンド”でクロスを送り、これをウィリアム・ギャラス(William Gallas)が押し込んでゴールし、アイルランドを下します。

 

審判はこのハンドを見抜くことが出来ず、アイルランドの猛抗議も虚しくフランスがW杯への切符を手にしたのです。

このハンドはフランス国内のみならず様々な国で物議を醸し、対アンリの非難の風が巻き起こりました。

この批判は止むこともなく、素晴らしいプレーヤーなのにも関わらずハンドの卑怯者というイメージがついてしまいました。

確かにハンドとアンリは認めたのですが、結果を覆すことは出来ず・・・。

代表チームの監督なのに選手を擁護するコメントもなかったと記憶しています。

さらに、その後は南アフリカW杯で現地入りし強化合宿を通しチームの団結を図らないといけなかったにも関わらず、サッカーフランス代表はやらかしてしまいます。

そして代表への信頼は大きく失墜する事件が起こりました。それが選手たちによるボイコット事件です。

これにはドメネク監督が大きく絡んでいたようです。要するに監督との不仲、監督への信頼の不在。

この監督、強化合宿中に親睦を深めるために珍トレーニングを導入しました。

バギーレースを導入しギャラスが(かすり傷で済みましたが)クラッシュするハプニングが起きたにも関わらず今度は自転車トライアルのトレーニング。

このトレーニングニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)が幸いにも無傷でしたが濡れた地面のせいで転倒。

監督から選手への新聞やSNSの閲覧規制とそれを破った者への50ユーロの罰金。

次いでギャラスによる取材拒否、アネルカの監督への暴言と代表追放・・・。

最終的に選手達は追放に対する抗議という名目で前代未聞の公開練習へのボイコットを決行します。

 

頻繁にストライキをするフランス人ですが、サッカーフランス代表もしちゃったのです。

 

しかもW杯現地で。

 

当時、現地入りしたリポーター達は何が分かっているのか理解出来ず、それを見ている解説者も何を言っていいかわからず仕舞い。

そしてそれを視聴し、あっけにとられるフランス人。

 

当時チームキャプテンだったパトリス・エブラ(Patrice Evra)に詰め寄るトレーナー、デュベルネ(Duverne)。

それを間に入って止めるドメネク。

デュベルネは持っていたストップウォッチを投げ捨て興奮状態で去っていき、チームディレクターは悔し涙を流しながら実況生放送で辞職を宣言。

選手が出した声明文をドメネク監督が読み上げるという行為に。

監督自身も選手達の声明に賛同しているのか?!と、大問題に発展しました。

 

まさに茶番です。

 

当時パリに住んでいましたが、フランス国民の驚愕と羞恥は半端なかったです。

サッカーは国民のスポーツだけに、至る所でW杯は放送されていました。

フランス戦があったある日、マクドナルドで昼食を取っている最中、フランス代表の選手が放送されるや否や自国民からブーイングの嵐。

そしてフランスが1点入れられると歓声で溢れていました。それほどにフランス代表を恥じていたのですね。

 

未だに実際何が起こったのか詳細は分かっていませんが、他国からしたら腰を抜かす出来事ですし、フランス国民からしたら本当に恥ずべき事件でした。

 

2010年~現在

南アフリカW杯後はローラン・ブラン(Laurent Blanc)が新監督に就任しました。

ブランは1998年W杯でフランスを優勝へと導いた選手の一人です。

ブラン監督の下でガタガタだった代表チームは少しずつ変貌を遂げ始めます。

チームも一体となり始め、監督と選手達の間に信頼関係も築き始め、23戦連続無敗記録まで作り、うまくチームを立て直したかと見えたのですが、数名の選手の素行の悪さ等が原因でしょうか、2012年に監督を辞任してしまいます。

 

その後、ディディエ・デシャンが新監督として就任します。

デシャン監督は1998年から2000年にかけてフランス代表の黄金期を支えたキャプテンです。

やはり彼の現役時代のフランス代表への貢献とリーダーシップの下、選手達からの信頼や尊敬もすぐに勝ち取れたのか、サッカーフランス代表は持ち返し始めます。

2014年W杯ではベスト8、2016年ユーロでは準優勝という好成績を収めています。

 

実に2010年から比べると変貌しましたね。

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クロアチアとは実に20年ぶりの対戦

個人的にはフランス対イギリス戦、犬猿の仲のW杯決勝戦も面白いかなと思っていましたが、今回の決勝はフランスとクロアチアが激突する形になりましたね。

実は今回のフランス対クロアチアは1998年のW杯以来で20年ぶりの対戦となります。

1998年は準決勝2-1でフランスが勝ち、決勝戦へと駒を進めました。

そして決勝戦ではブラジルを3-0で下し、ご存知の通りこの年W杯はフランスが優勝しました。

 

上記しましたが、フランス代表の監督ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)は98年当時現役でフランスチームのミッドフィルダーとしてプレーをしていました。

1998年から2000年にかけてのフランス代表の黄金期を支えたキャプテン。

そんな彼は20年の時を経て、今度はフランス代表の監督としてW杯でクロアチアと対決。

一方、当時クロアチア代表チームでFWとしてプレーをし、準決勝の対フランス戦では先制点を決め、且つ大会得点王に輝いたダヴォール・シューケル(Davor Suker)は現在同国のサッカー連盟会長。

しかもこのW杯、フランスは全試合でこの1点しか許していません。

 

フィールドを移して再度対決する形となり、ある意味因縁の戦いですよね。

両国の対戦は1998年が初めてで、通算5度対戦してフランスの3勝2分のようです。

7月16日(日本時間)の決勝戦は、フランスが貫禄を示すのか、それともクロアチアの雪辱となるのか、楽しみですね。

 

最後までお読みいただき感謝します。

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