自動車メーカー日産会長のカルロス・ゴーン氏が報酬過少申告をして逮捕されましたが、同社の代表取締役であるグレッグ・ケリー氏も同様の疑惑且つ共犯で逮捕されました。
実はこのグレッグ・ケリー氏が首謀者なのではないかという記事も出ていたり。
それではこのグレッグ・ケリー氏とはどういった人物で、どのような学歴・経歴を持っているのでしょうか。
そしていつから日産で働き始め、どれほどの年収を受け取っており、どれほど過少申告していたのか?
学歴・経歴や年収について調べてみました!
グレッグ・ケリーのプロフィールと経歴

出典:JAPAN Forward
名前:グレッグ・ケリー(Greg Kelly)
生年月日:1964年7月
年齢:(2018年11月現在)54歳
出身地:アメリカ
出身大学:オーガスターナ大学卒業(行政学学士取得)、ロヨラ大学法学部卒業(法務博士号取得)
職業:日産代表取締役
グレッグ・ケリー氏は1954年7月生まれの元弁護士になります。
学歴については1978年6月にオーガスターナ大学(Augustana College)で行政学学士を取得、1981年6月ロヨラ大学法学部(Loyola University School of Law)で法務博士号を取得をしています。
ちなみにロヨラ大学はアメリカ合衆国のイリノイ州シカゴにある私立大学で、2019年度版US Newsのランキングによると法学部は全米で74位にランキングされていました。
オーガスターナ大学もロヨラ大学もあまり聞いたことのない大学名ですね。
なので一流とは言い難いですが、大学院博士号まで取得されたので勉強家で努力家だったと言えるのではないでしょうか。
ケリー氏は1981年に博士号を取得された後、同年6月にバーンズ&サンバーグ法律事務所の弁護士として業務します。
そして1988年3月に北米日産会社に入社し、そこから日産のキャリアを築いていかれました。
その後の経歴は下記の通りとなります。
1981年 | 6月 | バーンズ&サンバーグ法律事務所 弁護士 |
1988年 | 3月 | 北米日産会社 入社 |
1993年 | 8月 | 同社 人事部 ダイレクター |
2000年 | 4月 | 同社 人事部 シニア・ダイレクター |
2005年 | 10月 | 同社 バイス・プレジデント、人事・組織開発担当 |
2008年 | 4月 | 日産自動車株式会社 執行役員 |
2009年 | 4月 | 同社 常務執行役員 |
2012年 | 6月 | 同社代表取締役、常務執行役員 |
2014年 | 4月 | 同社代表取締役、アライアンスEVP、専務執行役員 |
2015年 | 2月 | 同社代表取締役 |
出典:日産HP
ケリー氏は1988年から北米の日産に勤務され法務部でシニア・マネージャー、次席弁護士、人事部のマネージャを経て、2008年からは日本に日産本社の執行役員となりました。
そして2015年に同社の代表取締役に就任すると、同じく外国人役員である会長のいカルロス・ゴーン氏と共に日産の経営を任されていましたが、2018年11月に会長のゴーン氏と共に50億円もの報酬過少申告をし、金融商品取引法で逮捕されました。
しかもケリー氏が首謀者とも不正の指導役とも言われており、「深く関与していることも判明」されているので、代表取締役の職を解かれるのは確定でしょう。
日産歴は30年で、長きに渡り日本を代表する自動車メーカーの日産に貢献してきたケリー氏がこんな不祥事を起こしてしまいとても残念です。
ですが、弁護士という経歴や知識があるから出来た犯罪だったのでしょうね。
グレッグ・ケリーの人柄
グレッグ・ケリー氏の地元であるアメリカ・テネシー州ナッシュビルでも大きな衝撃が広がっているようです。
実は2006年に日産自動車の本社がアメリカ・カリフォルニア州からテネシー州のナッシュビルの移転したことに伴い、テネシー州の自動車産業の重要性が高まったと共に、雇用も増え、ナッシュビルにある多目的スタジアムは2015年からは「ニッサン・スタジアム」に改名されているほどです。

出典:The official site of the Tennessee Titans
そんなナッシュビルに自宅を構えるケリー氏の近所の住民は「本当にショック。素晴らしい語近所さんだったのに。ケリー容疑者はとても良い人。信じられない。」と驚きとショックを隠せないようです。
確かに優しそうで温厚な顔立ちですが、人間には二面性もあるといいますし、お金に眼が眩んでこのような不正を行ったのですかね。
グレッグ・ケリーの年収はどれくらい?
グレッグ・ケリー代表取締役年収ですが、一体いくらくらい貰っていたのでしょうか。
2018年3月期の日産取締役8人の合計役員報酬が16億5400万円とありました。

出典:http://news.livedoor.com/article/detail/15622476/
そしてケリー氏は代表取締役でもあるので平均よりは貰っていたことが推測できると思います。
あくまで推測でしかありませんが、4~5億円位でしょうか。
しかしこれはあくまでも表向きの報酬であり、今回の不正過少報告事件でゴーン氏と共に本来の報酬の半額以下を報告していた事が明らかになったので、その倍実際には貰っていることになりますよね。
なので、グレッグ・ケリー氏の年収・役員報酬は実際のところ、8~10億円ほどあったと予想されます。
そして日産は上場している自動車メーカーでは役員報酬がダントツでトップです。

出典:http://news.livedoor.com/article/detail/15622476/
これだけの年収があるにも関わらず、犯罪に手を染めるなんて、お金って怖いですね。
そしてそれまでの間にどれだけの人がリストラにあい、どれだけの下請会社が倒産を余儀なくされたのかと考えると、ちょっと信じられないですね。
まとめ
日産自動車で代表取締役を務め、今回の報酬過少申告の不正で逮捕されたグレッグ・ケリー氏についてまとめました。
弁護士を経て日産では30年もの長い間勤務されてきた、真面目で人当たりの良い感じの方ということが分かりましたが、残念ながら目の前のお金に目が眩んだのでしょうか。
逮捕され、近日中に代表取締役の任も解かれることになるでしょう。
今までの経験や知識をもっと会社や社会のために使っていれば、「不正を行った人」ではなく、「素晴らしい人」で人々の記憶の中に残ったでしょうが、今はケリー氏=「不正を行った人」と人々の中に刻まれてしまいましたね。
残念です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました♪
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