2019年1月に兵庫県明石市の泉房穂(いずみ・ふさほ)市長が用地買収をめぐり、部下に暴言を吐いたとし「暴言市長」として話題になりました。
結果辞任まで追い込まれましたが、放送直後一転して市民からの後押しもあり出直し市長選に出馬を決意し、再当選。
現在も明石市の市長職をされています。
そんな少々お騒がせな泉房穂市長ですが、どんな方なのでしょうか。
泉房穂氏の生い立ちや経歴・学歴、市長を目指したきっかけやどんな市長なのか調べてみました。
泉房穂のプロフィールと学歴

出典:izumi-fusaho.com
名前:泉房穂(いずみ・ふさほ)
生年月日:1963年8月19日(2019年9月現在56歳)
出身地:兵庫県明石市二見町
出身中学:明石市立二見中学校
出身高校:兵庫県立明石西高校
最終学歴:東京大学教育学部
現職:兵庫県明石市市長
前職:NHK職員、弁護士、衆議院議員
好物:あかし玉子焼、味付のり、くぎ煮
プチ自慢:明石・タコ検定の初代達人
泉氏は兵庫県明石市二見町で代々漁師をしていた家に生まれました。

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学校は明石市立二見小学校、二見中学校、兵庫県立明石西高等学校へと進学されます。
中学・高校では野球、サッカー、柔道(3段)、ラグビーに明け暮れます。
興味本位で明石西高等学校の偏差値を調べてみたところ、普通化は51/国際人間化は61でした。
そして高校では生徒会長まで務め、任期を終えた高校3年生5月に職員室で東大受験宣言をし、東京大学に現役合格されます。
東京大学教育学部の現在の偏差値は67.5。
泉氏が受けた際の偏差値はどのくらいだったのか分かりかねますが、それでも天下の東大。
相当努力し勉強されたことが容易に想像できます。
東大では仕送りは受けず、授業料免除と奨学金とバイトで生活をされたとか。
また、駒場寮の寮委員長を務めていらっしゃったそうですよ。
東大現役合格をされ仕送りも受け取っていらっしゃらなかったくらいなので、かなりの努力家であり勉強家であったのですね。
そして生徒会長や寮の委員長も務められたほどなので、昔から周囲からの信頼も厚い方なのが分かります。
明石市の市長を4期務めていらっしゃるのも納得です。
泉房穂の経歴も凄い!
泉房穂氏ですが、東大卒と学歴も凄いですが経歴も凄い方なのです!
東京大学卒業後は日本放送協会(NHK)に入局され、ディレクターとして番組制作に励まれます。

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その後、民放(テレビ朝日)に移籍し、『朝まで生テレビ』などを担当されますが、恩師の勧めで弁護士になることを決意します。
そして議員秘書を経て司法試験に合格し、弁護士として活動を始め、平成12年に神戸市や明石市で自ら弁護士事務所を開設し庶民派弁護士として活動されていました。
ちなみに司法修習の同期にあの有名な橋本徹元大阪市長もいらっしゃったそうですよ!
2003年には衆議院議員総選挙にて兵庫県から出馬しここで初当選を果たされます。
衆議院在職中は、
・犯罪被害者基本法
・高齢者虐待防止法
・無年金障害者救済法の成立
・介護保険法の改正
などに取り組んでいらっしゃいました。
2005年の衆議院議員総選挙でも出馬されますが、結果は落選。
その後明石市内の弁護士事務所にて弁護士業務を再開され、2007年には社会福祉士の資格を取得されます。
そして2011年4月の明石市長選挙にて無所属で出馬し、(得票率:泉氏50.03%、宮野氏49.97%という)僅差で他の候補者を破り初当選し、明石市長に就任されました。
市長に就任されてからは「市民目線の改革実行」を謳い、中学生までの子供医療費の無料化や離婚後の子供養育支援など、子育てがしやすい町づくりに積極的に取り組み注目されていました。
また、障害者支援にも力を入れており、泉房穂氏ご自身も手話検定2級を取得されているほどです!
このような泉氏の精力的な働きが市民にも認められ、2015年の明石市長選でも敵対候補者を破り当選されます。(得票率:泉氏48.74%、榎本氏29.14%、増田氏22.12%)
冒頭でも述べた2019年1月の不祥事報道後に泉氏の市長辞職後に行われた2019年3月の出直し選挙では(得票率:泉氏70.44%、北口氏23.17%、新町氏6.38%と)圧勝で破り3回目の当選を果たしました。
この選挙結果は泉氏がどれほど明石市民から信頼され評価されているかの証ですよね?!
泉房穂が市長を目指したきっかけは?
泉房穂氏はどうして明石市の市長になろうと思ったのでしょうか。
泉氏には4歳下の弟さんがいるのですが、生まれつき足に障害を持って生まれました。
泉氏が政治家になった理由にはこの実の弟さんが大きく関係しているようです。
45年前、この弟さんが小学校入学を前にして、障害があるがゆえに遠方にある養護学校に通うよう勧められます。
ただでさえ歩くのが大変なのにそれを理由に遠くの学校に行かなければいけないという理不尽さに憤りを覚えたそうです。
結果、泉氏のご両親の懸命の交渉により家の近くの小学校に通えることにはなりましたが、
1.家族が登下校に責任を持つこと
2.何があっても学校を訴えないこと
という条件がついたそうです。
学校側は責任を持ちたくない、面倒なのは嫌だというのがみえみえですね。
ご両親は仕事があったので、兄である泉房穂氏が自分と弟さんの二人分の教科書をランドセルに詰めて通学。
幼いながらに、
普通に歩けないのは弟の責任じゃない。
家族の責任でもない。
それなのに社会はこんなに冷たいのか。
と、悔しさと腹立たしさ、そして社会に対する疑問を覚えたそうです。
支援を必要としている人がいるのに「泣いている人がいますよ」と言って立ち去るような社会ではなく、助けが必要なときには支え会える社会に変えたい!
それを自分の力でやり遂げたい!
という信念を持ち、その思いを持ち続け明石市の市長選に挑戦したという経緯があるようです。
そして市長となった今もその思いを持ち続けているようですよ。
経歴でも触れた通り、泉氏は国会議員として少しの間務められていましたが、二度目の選挙で落選した際、
国会の調整でキュウキュウするよりも、首長になった方が早いのではないか?
もっとやるべきで、影響力があるのは、市区町村の政策ではないか?
と考え、弁護士から代議士を経て現職の市長へたどり着いたのです。
確かに国政というステージでは大きな動きを簡単に作ることはなかなかできないですよね。
それに比べ、市区町村だったら市民・区民・町民・村民の声が直に聞けて彼らのニーズを取り込み改善することがより簡単にできますよね。
この判断、的確だなと思いました。
泉房穂はどんな市長?
前述の通り、幼い頃から弟さんの面倒を見て社会の矛盾や差別を経験してきた泉氏は、弱い立場の人たちのことがわかる方です。
そしてそういう経験をしてきたからこそ、ふるさとの明石市で、
「子供にやさしいまちは、みんなにやさしいまちになる」
「やさしい社会を明石から」
をモットーに市長を務められているのだと思います。

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このモットーの下、具体的には中学生までの医療費の無料化や離婚後の子供養育費支援など、子育てしやすい街作りに積極的に取り組んでいらっしゃいますし障害者支援にも力を入れていらっしゃいます。
こうした泉氏の活動や働きがあり、下記グラフの通り明石市はその他地域で課題とされている人口減少、少子化、地方衰退を克服しており「選ばれる街」となっています。

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実はブログ主、2年ほど前に仕事の関係で泉房穂氏とお会いしたことがあります。
「子育て」と「離婚過程」について1時間程ミーティングをする機会があったのですが、本当に社会を良くしようと情熱を持って取り組まれているのがひしひし伝わってきました。
1時間では到底短すぎるほど色々と語ってくださり、ミーティングの最後はものすごい早口で今後取り組みたい(子育て)政策等についてお話されていました。
一言で泉氏を表すと、とても熱い方です!!!
そんな方が不祥事を起こし「暴言市長」というのは信じたくないですし、残念です・・・。
ただ、今年1月に明らかにされた「暴言」の裏にはそれ相応の理由があったようなので、個人的には泉房穂氏を支持したいです。
それになにより、「不祥事」があったにも関わらず市民から2019年3月に行われた出直し市長選挙への立候補を求める署名が手渡されたり、その選挙戦では他の候補者に圧勝で当選するなど、市民から慕われている市長であると言えるのではないでしょうか。
まとめ
このところ世間を騒がせていた兵庫県明石市の市長、泉房穂氏についてまとめてみました。
明石市で生まれ育ち、高校では生徒会長を務めた後、現役で東大合格を果たした努力家で責任感の強い方であるのと同時に、幼い頃から障害のある弟さんの面倒を見て差別を経験し、矛盾だらけで冷たい社会に疑問を持ちつもそれを変えたいという信念がある、とても正義感の強い方ということが分かりました。
明石市長に就任し、泉氏ご自身の信念に従い行政を行っている結果、数字でも成果を出されていますし市民からもとても慕われているように見えます。
2019年1月には「暴言」でニュースになり問題とされましたが、昔から正義感も強く人一倍努力する方だからこその、あの「暴言」だったのではないかと思いました。
泉房穂氏が目指している社会の形が明石市だけでなく、日本全国に広まっていけばいいなと思います。
とても情熱があり熱い政治家さんなので、個人的には本当に頑張って欲しいですし応援したい方です。
最後までお読み頂き、ありがとうございました♪
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