伝説の家政婦「しまさん」さんこと、タサン志麻さんをご存知でしょうか。
昨今テレビ出演も多数されており主婦の間ではかなり有名な家政婦さんです。
家政婦と言ってもお料理を専門にされている方で、「しまさん」が来れば家庭に残された食材と料理器具を駆使し、およそ1週間分15品を超える「つくり置き料理」を即興で作り上げてくださいます。
本格フレンチから和食・中華に至るまで料理のバリエーションはなんと600種類以上!
ただ「しまさん」、「予約が取れない家政婦」で新規での依頼も受け付けていないのだとか。
そんな伝説となった「しまさん」ことタサン志麻さんのプロフィールや経歴、家族、そして何故家政婦となったのかについて調べてみました。
タサン志麻のプロフィール

出典:cafesoku.com
名前:タサン志麻(たさん・しま)
生年月日:1979年生まれ
出身地:山口県長門市
血液型:不明
職業:家事専門家政婦
資格:調理師
出身校:大阪・あべの辻調理師専門学校 フランス校
言語:日本語・フランス語
住まいの最寄り駅:東京都葛飾区四つ木(京成押上線)
タサン志麻さんは芸能人ではなく、一般人なので詳細なプロフィールは公開されていませんでした。
志麻さんの料理の原点は、志麻さんのおばあさんとお母さん、そして義理のお母さんです。
ご両親は共働きで、お父さんの職業はわかりませんでしたがお母さんは看護師で、志麻さんは母方のおばあちゃん子だったようです。
志麻さんのおばあさんは質素な方で、庭で花を育てたり小さな畑で野菜を育て、自分の育てた野菜で料理をする方でした。
おばあさんの質素な生活を見て育ったことで、家にあるもので料理を作るということを学ばれたのかもしれませんね。
そして志麻さんのお母さんは看護師という大変な仕事をされていたにも関わらず、
「疲れた」
「仕事が嫌だ」
など、愚痴は一切言わない方だったそうです。
このため、志麻さんは働くことは楽しいことという考え方を持てたようです。
志麻さんも現在仕事をされながら子育てをされていますが、それに対する「大変だ」という先入観もなく、むしろ自然だったと話されています。
ご両親が共働きだったからでしょうか、志麻さんは小さい頃から料理のお手伝いもし、自然と料理を作る楽しさをおばあさんやお母さんから教えてもらったようです。
そしてこの幼少期の記憶が、志麻さんの後年の人生に大きく影響したようです。
タサン志麻の経歴
志麻さんは「大阪あべの・辻調理師専門学校」の「フランス留学コース(1年制+留学)」を卒業されています。
こちらでは日本で1年間かけて全ジャンル(フランス、イタリア、日本、中国、製菓まで)の技術と知識を学び、料理人として活躍するための土台を習得出来ます。
その後、フランス・リヨンにある同校グループへ留学し、臨場感あふれるシミュレーション実習を繰り返した後5ヶ月間の実地研修(スタージュ)を体験し、2年間を通じて調理の基本技術と本場のテクニックを身につけられました。
実地研修(スタージュ)ではフランスの三ツ星レストラン「ジョルジュ・ブラン」で修行されたようです。

出典:depositphotos
フランスの三ツ星レストランと言えば、世界中から料理人が集まって切磋琢磨する場所です。
一流の食材が集まり、一流の技術を持った料理人達の中で学び、一流の客層にお料理を振る舞う機会に携われたのですから、志麻さんはとても貴重な体験をされたのですね。
この研修が終わってから日本に帰国した志麻さんは、東京の有名フランス料理店で15年間働かれました。
このお店では、女性シェフを採用したのは志麻さんが初めてだったそうですよ。
料理人という職業は非常に激務で、1日19時間労働という日もあり、過酷な労働環境でもあったそうです。
ですが、ご結婚されたのを機に、レストランは退職されました。
タサン志麻:家族
志麻さんはフランス人の男性とご結婚されており、現在はお子様が2人いらっしゃいます。
旦那さんはなんと志麻さんより15歳も年下なのです。
そしてお子様は2017年に生まれた長男「真之介」君と2019年5月に生まれた次男の2人。
都内の築60年の古民家に家族4人と猫でお住まいです。
二人目が生まれる前の、以前メディアに出演された際の家族写真がありました。

出典:Twitter
志麻さんはフランス人のご主人のお母さんからも料理の面では大きな影響を受けています。
義理のお母さんは4人の子供を育て上げたパリジェンヌで、素朴で温かくシンプルな料理でとても美味しかったことがとても印象に残っているそうです。
そして日本人と違って、フランスの女性は料理をする時に全く気負わないどころか、楽しみながら作業をすることにも感銘を受けたようです。
確かにフランスの家庭料理って本当に素朴でシンプルなんですよね。
そしてフランスはラテン系なのでやはり「楽しみながら」ということを大切にされている国民です。
日本と違って気負わなくていいですよね!
なぜシェフから「伝説の家政婦」になったの?
それではなぜ志麻さんはシェフから「伝説の家政婦」になられたのでしょうか。
結婚してお子さんを授かったため、時に19時間もの労働時間を課されるレストランでのシェフは難しいというのも1つにあると思います。
ですが1番の理由は、東京の華やかな有名レストランにいるうちに、次第に
「本当に作りたい料理は別にあるのかもしれない」
と感じ、だんだん家庭料理を作りたいと考えるようになりました。
志麻さんはフランスに留学した際に、一流レストランの華やかなコース料理よりも、厨房で料理人が腕試しも兼ねて挑戦するまかない料理や下宿先の家庭料理、さらに友達同士で作りっこした料理の方に、より感動したそうです。
東京の仕事に忙殺されている最中、志麻さんのおばあさんやお母さんが作ってくれた懐かしい料理、フランスのお母さんたちが毎日作るような素朴で温かい料理を作りたいという思いが膨らんでいきました。
働いていた一流レストランを退職後、フリー形態で料理の仕事ができる場所を探してたどりついたのが、家事代行サービスでした。
大好きな料理の仕事は続けたかったため、2015年に家事代行マッチングサービスの「タスカジ」に登録。
最初の頃は掃除の依頼が多かったようですが、共働き家庭を中心に料理や家事のサポートを行ううちに料理の腕前が話題になり依頼が徐々に増え、定期顧客の契約件数がナンバーワンになりました。
志麻さんは、依頼された家の冷蔵庫の中で依頼人やその家族の好みにあった料理を3時間で15品程作ってしまいます。
いま話題の“伝説の家政婦”志麻さんが、本誌のために即興料理を披露!
あまった食材5品で作るゴージャスなつくりおきレシピ – @jisinjphttps://t.co/FUzSFsCATA
#伝説の家政婦 #タスカジ #作り置き #女性自身 pic.twitter.com/VahE7wVni8
— 女性自身【公式】 (@jisinjp) November 16, 2017
家事代行サービス神過ぎる… pic.twitter.com/SjgldsNi2Y
— かつを@ただの野球好き (@katsuwoyade) June 15, 2019
このタスカジでの家政婦の仕事にはやりがいを感じているそうで、
「自分の移動レストランのような感覚で、自分の料理を「美味しかった」「もう一回作って」「どうやって作るの?」と言われると嬉しい。」
と、語っています。
家庭の冷蔵庫の中にあるものだけで、フランスの三ツ星レストランで修行した元シェフが美味しいフレンチを作ってくれるのですから人気になるのも当たり前ですよね。
このようにハウスキーパーとして活躍する中、「予約が取れない伝説の家政婦」として、テレビ番組沸騰ワード10で取り上げられ大ブレイクしました。
そして今は数々のレシピ本を出版されています。
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その他には料理教室のレシピ監修・講師など、多方面で活躍されています。
このように、忙しいお母さん達が志麻さんの家庭料理で喜んでくれる、お母さん達と色々と話ができる、人と触れ合え料理が提供できるというのが志麻さんの探していた料理の本当の形だったのかもしれませんね。
まとめ
タサン志麻さんは、
「フランスでは、料理は店より家庭で、ゆっくり食卓を囲んで食事を楽しむ。
料理は楽しく食べてほしい。」
とおっしゃっています。
フランスの三ツ星レストランで修行し、15年もの間東京の一流レストランのシェフとして腕を磨いてこられましたが、やはり自分のルーツである「家庭料理」にこだわりそこにやりたいを見いだされ、「伝説の家政婦」として有名になられたのですね。
今後も素敵な家庭料理で色々な家庭に笑顔をもたらしてほしいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました♪
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